4つの分野に分かれる理科、分野ごとの特徴で変わる勉強法
2019.10.28
なぜ、理科を難しく感じるのか
理科が苦手な生徒さんの話を聞くと「専門的な言葉が難しい」「計算問題が苦手」「実験などの応用問題がよく分からない」という声をよく聞きます。
ふだんの生活で見ることの少ない言葉や計算に出会うと、難しく感じてしまうのも分かります。
理科を苦手と思っている人が多い理由については、中学生で習う理科は大きく4つの分野にわかれていて、生物(動物と植物)・地学(天気や地球)・化学(物質の性質)・物理(電流やエネルギー)があり、それぞれの分野で特徴が違うためだからです。化学や物理系の場合、化学変化や電流の性質といったなじみの薄い内容で、計算問題やグラフを読み取る問題も多いため、苦手に感じる生徒さんも多いようです。
中学校で学習する理科の内容に関しては、一見とっつきにくそうに見えても、それほど難しい方法が必要なわけではありません。落ち着いてじっくりと学習を進めていきましょう。
理科はどのように勉強すればいいのか
用語の暗記については、理科の暗記事項はそれほど多くありません。社会の用語や英単語で大量の暗記が必要なことと比べると、1回の定期テストの範囲の暗記項目を覚えるのは、それほど大変ではないでしょう。教科書の解説には、写真や図もセットになっているので、自分で簡単な図を書きながら覚えていくのも効率のよい方法です。
テストでは、用語を答えるだけではなく、説明を書く問題も出題されます。問題集で用語の暗記ができたら、今度は逆に問題文の方を隠して、解答の方から用語の説明ができるかチェックしていくとよいでしょう。
計算問題を苦手とする生徒さんはとても多いですね。計算問題の対策をひとことでいうと「難しいと思いこみをなくすこと」です。理科で使う計算は、難しそうに見えても、実はほとんどが小学校の算数だけで解けてしまいます。
公式がたくさん出てきて覚えられないという人もいますが、実は理科で学習する公式の多くは、まったく同じ形になっています。
小学校で速さの公式「みちのり=速さ×時間」というものを習ったのを覚えているでしょうか。中学校の理科でもこれと同じように掛け算の形になっているものがたくさん登場します。
水溶液の濃度の計算は「溶質の質量=溶液の質量×濃度」になりますし、オームの法則は「電圧=電流×抵抗」となります。
「溶質」「電圧」というような言葉だけを見ると難しそうに感じてしまいますが、実はやっていることはすべて同じです。小学校の算数ができれば正解できます。おそれることなく練習していきましょう。
表やグラフを使った問題が苦手な生徒さんもいると思います。これもほとんどが小6で学習する比例のグラフなので、難しい数学の知識は必要ありません。
理科の計算やグラフが難しく感じられる一番の原因は、使われている言葉が耳慣れないことです。ここでも、用語を正しく覚えて理解することが一番の対策方法となります。
実験観察問題が重要!
実験問題は、応用的な内容も含むので、少し難しくなります。ただし、中学校のテストで出題される実験というのはほぼ決まっています。見たこともないような実験が出題されることはめったにありません。
理科の実験では、まず「何を確かめるための実験なのか」という「実験の目的」を理解できるようにしましょう。目的が分かっていれば「そのために何をするのか」「どんな結果が予想できるか」という部分も理解しやすくなります。
ややレベルの高い問題として、実験内容等に関しての記述問題があります。しかし、この手の記述問題は実験問題ごとに決まった内容で聞かれることが多いので、問題集などで出てきた記述形式の問題は、しっかりとチェックしていった方が良いです。
理科では、生物や化学変化、電流といったように、単元ごとに扱う内容がばらばらになります。
英語や数学と比べると、以前の学習内容が理解できていなくとも、定期テスト範囲の学習だけで点数を上げやすくなります。逆にいうと、入試対策になると、中1の頃に学習した内容を忘れてしまっていることが多いので、復習が大変になる科目でもあります。
定期テストが終わったからといって、せっかく覚えた知識を忘れてしまうと入試前に苦労することになるので、復習をおこたらずに学習を進めていきましょう。」