数学が楽しくなる!?数学プロフェッショナルの里中の数学雑学 第5回 「数学的帰納法」
2023.10.06
数学では、さまざまな分野で証明問題が出てくると思います。
有名なところでは、三角形の合同の証明や、文字式の証明などがあります。
それらの証明の方法の1つに、「数学的帰納法」というワザがあります。
これは高校で習う証明方法なのですが、細かい内容を上げると難しいので簡単にまとめると、
1つ目のケースを証明し、またあるケースとその次のケースも正しいことを証明することで、連続的な証明を行うことです。
イメージとしては、ドミノ倒しに近い感じです。無数にある事柄を1つ1つ証明するのは困難なので、自動的に証明する方法が数学的帰納法だと思ってもらえればと思います。
なぜこんな話をしているかというと、実はこの数学的帰納法を使うことによって恐ろしい証明ができてしまいます。
それは、「人類はみんなハゲ」ということです。
【数学的帰納法による証明】
①まず、髪の毛が0本ならハゲである。
→1つ目のケースの証明。
②数本の髪の毛があるハゲの髪の毛が1本増えても、ハゲである。
→とあるケースが正しいときに、その次も正しくなることの証明。
よって、これにより、人類みなハゲとなりました。
実は、この話は有名で数学的帰納法の際に良く出てくるたとえ話です。
高校の先生から聞いたことのある人もいるのでは?