数学が楽しくなる!?数学プロフェッショナルの里中がお送りする、マスターへの道 第9回 美しい公式
2022.05.01
さて、今回は前回で紹介した変わった公式に引き続き数学では最も美しいと言われている公式を紹介します。
公式を紹介する前に、皆さんはすごい数学者といえば、だれを想像するでしょうか? 中学の教科書で出てくる三平方の定理のピタゴラスなどが有名でしょうか。正直、高校数学に入ってからでないと、あまり名前も知らない状態かと思います。
そのような中、いろいろと調べていると、必ずと言っていいほど上位にあがってくる名前が「オイラー」という数学者です。
時代は1707~1783年で数学分野でも多くの偉大な功績を残しています。彼はグラフ理論における重要な問題を証明し、さらに、微積分、トポロジー、数論、分析、グラフ理論などを発展させていきました。まさしく現代の数学の基礎を作り上げたと言ってもいいのかもしれません。
(画像はwikiより)
そのオイラーの代表的な公式が、「オイラーの等式」です。
この公式です。数学で欠かすことのできない自然対数(e)、虚数(i)、円周率(π)の三つがすべて一つの式で使われており、数学界でもっとも美しい数式であるとされています。
群を抜いての天才だったため、数学界史上、最も多くの論文を書いた人物と言われています。論文は5万ページを超えるほどあり、1911年から現在までそれらをまとめる作業が続いていますが、まだ終わっていないそうです。