数学が楽しくなる!?数学プロフェッショナルの里中がお送りする、マスターへの道 第2回 円周率のπ
2021.12.16
さて、今回は円周率についてのお話です。
中学に入ってからは、円周率が3.14からπに変わっていますが、何でこんな変な文字なんだろうと疑問に思っている生徒も多いと思います。
実は、円周率という意味のギリシャ文字 が「περίμετρος(ペリメトロス)」あるいは「 περιφέρεια(ペリペレイア)」でその頭文字から取っているのです。
高校に入ると良く分かりますが、数学ではギリシャ文字をよく使います。なぜギリシャ文字なのかというのはいろいろな説がありますが、数学の体系が整ったのが古代ギリシャであり、様々な学問の始まりも古代ギリシャと言っても過言ではないということで、ギリシャ語を使うことが多いということです。
もともと、円周率がどのようにして生まれたかというと、円の性質にこのようなものがあったことが始まりです。
どんな大きさの円でも「円周÷直径」が常に「一定」である。
この計算を行っていくと出てくる数字が、皆さんご存知の「3.14…」という数字で、規則性がなく無限に続くこのような小数を数学では「無理数」と呼んでいて、どこまでいえるのかと覚える人も結構いるのではないでしょうか。
実は、16時間以上かけて円周率10万桁の暗唱に成功した人もいるとかいないとか!?