プロ講師による家庭学習のポイント⑤ ~中学生編~
2020.06.18
小学校の頃と比べ勉強面でも生活面でもさまざまな違いがあり、困惑してしまう学年です。しかし、中学1年生の学習は、中学3年間の中でも最も重要であり、中学3年間の土台となります。中2・3の定期テストが平均点以下の生徒の場合のほとんどが、中学1年生の内容を理解できていません。
中学生からは学校の授業を受けるだけの受け身の勉強だけではなく、家で1人で行う自主的な勉強が大切です。
最低限、毎日行っておくことは、
「その日の授業のノートや教科書を読み返す→問題を解いていく」ことです。
中1の目標は、学校の授業を理解すること
数学では、正負の数・文字の式・方程式でつまづいてしまうと、中2・3の数学が分からなくなってしまいます。
英語でも、1年生1学期の単元の学習が、今後、英語が得意になるか、不得意になるかを明確に分かれる要因となります。1学期の単元は、しっかりと暗記することです。
今までの学習の習慣づけは中学2年のために
中学校生活にも慣れ、どうしても中だるみをしてしまいがちな学年です。この時期は、ほかの人も勉強をおろそかにしてしまいがちなため、ここで、日々の安定した学習を行っていけば、成績を伸ばせる時期でもあります。この時期に安定して成績が伸びれば、中学3年生からの受験も楽になります。なぜかというと、高校入試の約60%は中学2年生の単元から出題されます。
また、志望校を決定していく時期でもあります。親の希望を押しつけずに、本人の将来と合わせて一緒に考えてあげることが大切です。本人はどこに、どのような高校があるのかもまだ、知りません。自分の興味を持った高校の情報を得ていくのは、中学3年生からでは遅すぎます。